TSE PRM 7741 HOYA HOYA CORPORATION
取得日 2026-05-15 セクター:電子部品・精密
PRICE 28,005 時価総額 約9.5兆円
PER / PBR 37.5× / 9.21× 業界平均 約20×/2×
ROE 24.80%
PEG 2.8 2超=割高ゾーン

第1章 発掘メモ・なぜ今この企業か

「お宝企業発掘株ブログ」の記念すべき発掘ファイル #01 は、光学ガラスの世界的メーカー HOYA(7741)

「半導体に深く関わっている企業を見たい」「メガネレンズで身近に感じる名前」── この2つが重なった瞬間に、ハロの中で「これを最初の1社にしよう」と決まりました。

第2章 この企業との出会い・日常での接点

第3章 ビジネスモデル — 光×材料で稼ぐ

この企業を一言で

「光と材料で稼ぐ会社。
特に、半導体製造に必須のガラスで世界1位

── 専門用語を使わずに伝わる範囲、というのが大事だと思っています。

事業構造図 — 1つの技術で2つの市場を支える

高純度・無欠陥ガラス製造技術 100年以上の蓄積 = 強みの源泉
ライフケア B2C / B2B

メガネレンズ・コンタクト・眼内レンズ・医療内視鏡。身近で安定。

売上 5,907億円利益 1,295億
情報通信 B2B

EUVマスクブランクス・HDD用ガラス基板・光学ガラス。超先端の稼ぎ頭。

売上 3,548億円利益 1,923

第4章 強み5項目評価 — 核は「価格決定力」

01 — BRAND

ブランド

EUVマスクブランクスで世界トップシェア。半導体メーカーから「HOYA 以外の選択肢が事実上ない」ポジション。

02 — SWITCH

切替コスト

強(条件付)

寡占で切替コスト高い。ただし高品質維持が前提。一度品質を落とすと顧客は AGC に流れうる。

03 — NETWORK

ネットワーク効果

製造業の本質として薄い。SNS型・決済型のような外部ネットワーク効果は働かない。

★ KEY 04 — PRICING

価格決定力

寡占で高付加価値・高単価販売ができる構造。「pricing power」の核心。ROE 25%超を支える。

05 — BARRIER

規制・参入障壁

EUVガラス製造は技術障壁が極めて高く、HOYA・AGC 以外参入不可。事実上の技術独占。

これが投資の世界で言う 「価格決定力(pricing power)」 の核心。
「価格を上げても顧客が逃げない企業」── このような構造を持つ企業は、長期的に高い収益性 を維持できる。

第5章 成長性と収益性 — ROEの読み解き

売上高(5期)
9,958億円
CAGR 約 10.7%/年(2022→2026)
EPS(5期)
743.93
CAGR 約 13.5%/年(直近期 +28.2%)

第6章 バリュエーション — 割高判断の根拠

PER 過去5年レンジ 28〜38倍
37.5×
PBR 電子部品 約2×
9.21×
PEG 1未満=割安/2超=割高
2.8
配当利回り 市場平均 約2.1%
1.05%
割安寄り 妥当 割高寄り

第7章 同業他社比較 — HOYA/AGC/キーエンス

指標 HOYA 7741 AGC 5201 キーエンス 6861
時価総額 約9.5兆円約1.3兆円約14.2兆円
PER(予想) 37.5×14.4×35.5×
PBR 9.21×0.87×4.32×
配当利回り 1.05%3.45%0.94%
ROE 24.80%6.06%12.95%
営業利益率 約30%約7%約53.6%
FOCUS 緑=各指標で「際立つ値」。出典: 各社IR・irbank.net(取得日: 2026-05-15)

第8章 投資の物語と前提条件

1

半導体高度化の継続

EUV 露光の高度化が続き、マスクブランクスの単価上昇が止まらない。

↔ リスク #1
2

EUV マスクブランクスの寡占維持

HOYA・AGC の2社寡占構造が崩れず、価格決定力が維持される。

↔ リスク #2
3

池田CEO のニッチ原点回帰の実行

「鈴木遺産」を継承しつつ、新たな高収益ニッチを掘り続ける。

↔ リスク #3
1

半導体高度化トレンドの崩壊

微細化の長期トレンドが折れ、EUV 需要が伸びなくなる。

↔ 前提 #1
2

寡占構造の崩壊

AGC や新規プレーヤーが追いつき、価格決定力が失われる。ROE 20% 割れ・半導体セグメント前期比減で観察。

↔ 前提 #2
3

池田時代の業績失速

「ニッチ原点回帰」と M&A 方針が業績として現れない。

↔ 前提 #3

第9章 売却条件・買い時の判断軸

このセクションでは「もし HOYA(7741) を保有するとしたら、ハロはどんな条件で売るか/買い増すか」を明示します。 注:これはハロ個人の判断軸であり、読者への売買推奨ではありません。

売却条件(4つの軸)

1

入れ替え売却

HOYA より明らかに割安かつ高品質な銘柄が見つかった場合(セクター問わず・例:ROE 25% 超 + PEG 1.5 未満 + 経済的堀が強い別企業)

2

為替リスク回避

日本株のため該当なし(米国株保有時のみ適用)

3

業績成長停止

ROE が 20% を割れたら警戒・連続2四半期で下方修正されたら売却検討

4

優位性崩壊

AGC が EUV 関連で技術的に追い上げ・HOYA の半導体セグメント前期比減・寡占構造の崩壊シグナル

買い時の判断軸(プレイブック v1.0 連携・全銘柄共通)

MAIN 暴落時の段階別アクション

  1. 🟡 第1段階 -5%:観察開始(理由把握フェーズ)
  2. 🟠 第2段階 -10%:少額追加投資(10万円目安)
  3. 🔴 第3段階 -15%:本格買い増し(10〜30万円)
  4. 第4段階 -20%以上:総力買い(弾薬の半分)

この段階別アクションは、暴落時の買い向かいの個人用プレイブック(草案)からの引用です。プレイブック本体は整い次第、別ページで公開予定。

HOYA は現時点で監視中(割高判断)のため、まずは買い時条件として「PEG が 2 未満に下落」を待つ。暴落時はこの段階別アクションを参考に動く。

第10章 ハロの判断・監視ポイント・次回観察項目

本記事執筆時点で 監視中

判定:追跡昇格/状態:監視中(未保有)/理由:割高判断

MAIN 主・数値で追う(3項目)

  1. 半導体セグメント売上の前期比(EUV需要が伸び続けているか)
  2. ROE 25% 維持(価格決定力の継続シグナル)
  3. PEG が 2 未満に下がってきたか(買いタイミング判断の主要トリガー)

SUB 補助・定性で観察(3項目)

  1. 池田CEO「ニッチ原点回帰」+ M&A 方針の実行進捗
  2. AGC の動向(EUV 関連の追い上げ兆候)
  3. メガネレンズ事業の動向(中国マクロ・新興国需要・ICL の海外展開)

次回 #01-Q1 — 1Q決算後45日以内に公開予定

2026年8月上旬の1Q決算(FY2027/3)公表後、本記事の 前提条件1〜3の進捗・半導体セグメント売上前期比・ROE 25%維持・PEG が2未満に下がるか を統合して評価します。

📅 PUBLISH · 2026.09 mid

第11章 まとめ・学び・FAQ

他の人が買ったタイミングでも、自分はまだ買わない。それでいい。

同じ銘柄を見ても、買い時の判断は人それぞれで違っていい。参考にすべきは 判断のプロセス であって、結論ではない。これが、ハロが追跡シリーズを始める一番の動機です。

よくある質問

HOYA(7741)の投資判断でストーリーが壊れる条件は?

ハロは「半導体高度化(EUV需要)の長期トレンド崩壊」「EUVマスクブランクスの寡占構造崩壊(ROE 20%割れ・半導体セグメント前期比減)」「池田CEO のニッチ原点回帰が業績として失速」の3点を、前提条件と1対1で対応させた崩壊条件として観察しています。

現時点(2026-05-16)のハロの判断は?

監視中です。企業の強み(価格決定力)は非常に強いと観察していますが、PER 37倍・PBR 9倍超・PEG 約2.8 は、現時点では妥当な価格とは判断できないため、買えていません。追跡シリーズの第1号銘柄として、観察を継続します。

次の四半期で何を見ますか?

主軸は3つ ── 半導体セグメント売上の前期比、ROE 25%維持、PEG が2未満に下がるか。補助として3つ ── 池田CEO「ニッチ原点回帰」+ M&A 方針の実行進捗、AGC の動向、メガネレンズ事業の動向。これらを2026年8月頃の追跡シリーズ #01-Q1 で整理する予定です。

この記事は買い推奨ですか?

いいえ。本記事は個人投資家ハロの観察記録であり、投資助言や売買推奨ではありません。最終的な投資判断は読者ご自身で行ってください。記載数値は記事公開時点(2026-05-15 取得)のものです。

02 シスメックス(6869) ─ 検体検査のグローバルニッチトップを発掘する HOYAと同じく「寡占による価格決定力」で高 ROE を維持する別業界の事例。強みの比較として並べて読むと感触が掴めます。