最初の1株を買って、しばらくすると、必ずぶつかる場面があります。
含み損で動けない
買った株価より下がって、含み損が出ている。本やネット記事は「損切りルールを決めましょう」「-10% で機械的に切る」と書いている。でも、いざ自分が含み損のなかにいると、機械的に切るどころか、画面を開くのも怖い。
この記事は、ハロが 損切りをどう考えているか を正直に共有する回です。先に結論を言うと、ハロは「-10%で機械的に切る」ルールを 試したことすらありません。「恐くて試せない」が本音。そして、ハロが実際に切れたのは「他の銘柄が欲しくなった時」「ポートフォリオを整理しようと思った時」だったりします。
これは、多くの投資本が書く「客観的な数字で機械的に判断しろ」とはちょっと違う、ハロの実態です。
ハロの損切り、実態はこう。
❶ 「-10%で機械的に切る」は恐くて試せていない
❷ 「根拠が崩れたから切った」銘柄もない
❸ 実際に切れた瞬間は 「他の銘柄が欲しくなった時」「ポートフォリオ整理の時」
❹ 「切りすぎた」後悔が起こるのは 「短期で稼ごう」と思って買った時
❺ 最終判断は 「自分がこの損を許容できるかどうか」
── 多くの本やネット記事の「機械的に切れ」とは違う、正直な実態を共有します。
第1章 損切りが難しい理由
含み損のなかで動けない理由は、心理的に2つあると思っています。
- 「あと少し待てば戻る」と思いたい
- 「もう損を確定したくない」と思いたい
この2つは、頭で考えれば「戻る根拠はあるのか」「確定しない損も損のうち」と反論できます。でも、感情としては反論できない。だから動けない。
これは、投資の本を読んだだけでは越えられない壁だと思います。ハロも越えられませんでした。今もときどき迷います。
第2章 損切りって何のため?
そもそも、損切りは 何のため にやるのか。一度整理しておきます。
損切り = 次の判断のために、資金の流動性を確保する行為。
「損失を確定するため」ではなく、「次の選択肢を持つため」。
含み損で塩漬けにしている銘柄があると、別の銘柄が魅力的に見えても、買う資金がない。選択肢が狭まる。
損切りは「諦め」じゃなくて、「選択肢を取り戻す行為」、というのが、ハロが今しっくり来ている言い方です。
ただし、これも頭で理解するのと、実際にボタンを押すのは別問題。次の章から、ハロの実態を共有します。
第3章 「-10%で機械的に切る」── ハロも恐くて試せていない
投資の本によく出てくるのが「-10%で機械的に損切り」「-20%で必ず切る」みたいな、機械的なルールです。
| 観点 | ||
|---|---|---|
| 機械的ルール(-10%等) | 感情を排除できる 大損を避けられる | |
「機械的ルールを設定しましょう」というアドバイスは、間違っていないと思います。実際、感情を排除できる利点は大きい。
でも、正直に言います。ハロは、機械的ルールを試したことすらありません。
機械的ルールが頭で正しくても、踏み込めない自分がいる。これは、多くの人と共通すると思います。
第4章 ハロは「根拠が崩れて切った」経験がない
ハロには 「根拠が崩れたから切った」と言い切れる銘柄がありません。損切りの真因は、「そもそも根拠を持って買えていなかった」 銘柄が下がって撤退したケースがほとんどです。「買う前」が決定的に大事、という結論につながります。
これも正しい考え方だと思います。ただ、これもハロの実態を正直に言います。
損切りの真因は、そもそも根拠を持って買えていなかったこと。
だから、「買う前」が一番大事。
これは、別の記事(最初の1株を買うまで や 短期トレードで失敗した話)でも触れている、ハロの中で繰り返し出てくる結論です。
損切りを上手くやるより、買う前を丁寧にやる方が、効く。
第5章 ハロが実際に切れた瞬間:「他の銘柄が欲しくなった時」
ハロが含み損銘柄をやっと切れた瞬間は、**「他の銘柄が欲しくなった時」「ポートフォリオを整理しようと思った時」**でした。機械的な損切りではなく、機会コストで判断する「入れ替え売却」が実態です。
「損切り」じゃなくて、「入れ替え売却」。
機会コストで判断する売り方。
「より良い選択肢が現れた時に、古い選択肢を手放す」── これは、感情のハードルが下がる売り方です。「損失確定」じゃなくて「入れ替え」と思えると、心理的に動きやすい。
これは、損切りの教科書にはあまり書かれない動き方ですが、ハロにとっては これが現実の損切り です。
第6章 「切りすぎた」は、短期狙いで買った時に起こる
逆に、ハロが「これは切りすぎた・早すぎた」と後で後悔した経験は、あります。具体的な銘柄名は覚えていないけれど、ある「パターン」だけは、はっきり思い出せる。
これは、第4章の話とつながります。「買う前のスタンスが、売る時のブレを決めている」。
短期で稼ごうとして買うと、損切りも歪む。
長期で持つつもりで買えば、損切りに振り回されることが減る。
「売る前」の話をしているのに、結局「買う前」に戻る。これは偶然じゃなくて、構造です。
第7章 結局は「自分がこの損を許容できるか」
ハロが含み損のときに最終的に判断するのは、**「自分はこの損を許容できるかどうか」**です。客観的な数字でも機械的ルールでもなく、主観的な許容度が最後の軸になっています。
これも正直に言います。
これは、多くの本やネット記事の主張とちょっと違うと思います。「客観的な数字で機械的に判断しろ」と書かれているけど、ハロの実態は「主観的な許容度」が最終軸。
❶ 客観的な数字(業績・指標)は参考として見る
❷ 他に欲しい銘柄が現れたか(機会コスト)を考える
❸ 最後は「自分はこの損を許容できるか」で判断する
これが正解だと言っているわけじゃありません。「主観的に判断するなんてダメだ」と言われたら、反論できないかもしれない。
ただ、頭で「機械的に切れ」と言われても、心が動かない人にとって、「結局は許容できるかどうか」が現実の判断軸になっている、というのは、共有する価値があると思って、書きました。
第8章 「損切りできない自分」を責めない
含み損で動けない自分を 責める必要はありません。「損切りできない自分はダメだ」と思う前に、そもそも根拠を持って買えていたかを振り返るのが先です。
含み損で動けない自分を、責める必要はないと思います。
「損切りできない自分はダメだ」と思う前に、振り返ってほしいこと:
── そもそも、根拠を持って買えていたか?
根拠が薄いまま買った銘柄は、当然、損切りも難しくなる。だから「買う前」が大事です。
そして、もし買った時の根拠がしっかりしているなら、慌てて切る必要もないかもしれない。
含み損で動けない時に、自分を責めると、判断はさらに歪みます。「自分はダメだ」と思いながら冷静に判断できる人は、たぶんいません。
ハロも、含み損銘柄を抱えて動けないとき、「自分は損切りができない弱い投資家だ」と何度も思いました。でも、振り返ると、それは「根拠が薄いまま買ったツケ」であって、「損切りスキルが足りないから」じゃない。
買い方が変われば、売り方は自然と変わる。これが、5年やってきてハロが行き着いた、いまの実感です。
まとめ まとめ
- 損切りは「次の選択肢を持つための資金の流動性確保」。諦めではない
- 「-10%で機械的に切る」── ハロは 恐くて試せていない。心理的に踏み込めない人は多いはず
- 「根拠が崩れて切った」経験も ない。損切りの真因は「そもそも根拠を持って買えていなかった」
- ハロが実際に切れた瞬間は「他の銘柄が欲しくなった時」「ポートフォリオ整理の時」。機会コストで判断する売り方(入れ替え売却)
- 「切りすぎた」後悔は「短期狙いで買った時」に起こる。買う前のスタンスが、売る時のブレを決める
- 最終判断は「自分はこの損を許容できるかどうか」── 主観的な許容度
- 「損切りできない自分」を責めない。買い方が変われば、売り方は自然と変わる
参考にした考え方・引用
- GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)長期投資の意義 — 公的年金が「短期で損切りより、長期保有で平準化」の考え方を実証データで説明
- 日本証券業協会 投資のリスクと付き合う — 含み損との付き合い方の公的・中立的解説
- Berkshire Hathaway 株主への手紙 — Buffett の「Our favorite holding period is forever」(1988年)の出典
次回は1時間目の最後(配当の仕組み)。そのあと、2時間目「決算書の見方」に入ります。決算書を読めるようになると、「根拠を持って買う」の解像度が一気に上がります。