口座は開けた。NISA も整理した。…でも、最初の1株が、踏み出せない。
個別株を始めようとして、ここで止まる人は多いと思います。ハロもそうでした。
ネットで「初心者おすすめ銘柄10選」みたいな記事を読むと、たくさん候補が並んでいる。でも、「じゃあ、自分は何を買えばいいの?」が決まらない。「誰かのおすすめ」で買うのは怖いし、「自分の判断で選びたい」気持ちもある。
この記事では、ハロが 2020年4月に真面目に投資を再開したとき、最初に買った2銘柄 を一緒に振り返ります。なぜそれを選んだか・何株買ったか・買ったときどんな気持ちだったか・買ったあと何回株価を見たか、まで全部正直に。
最初の1株は 「練習」 であって 「勝負」 ではない。
単元未満株(1株から買える)を使えば、数千〜数万円で始められる。
ハロが最初に選んだのは ミライト・ワン(1417)と アルトナー(2163)。両方とも 「割安 × 成長 × 構造的な需要」 という判断軸で選んだ ── これは最初から完璧だったわけじゃなくて、結果として「買った後の値上がり方が、その判断軸を裏付けてくれた」というだけです。
第1章 最初の1株、踏み出せない理由
ハロも最初の1株を買うまで、けっこう時間がかかりました。
口座は開けた。本も何冊か読んだ。「割安成長株を長く持つ」みたいな方針はぼんやり決まっていた。でも、いざ証券会社の画面を開くと、「で、結局どれを買えばいいんだろう」で止まる。
ネット記事は「初心者おすすめ10選」みたいに候補をたくさん並べてくれます。でも、その10選に答えがあるとは限らないし、「誰かが勧めた銘柄」で踏み出すのは、なんだか自分の足で立てていない気がする。
そして、もう1つ大きい壁があります。
「100株単位だと、高すぎる」
多くの日本株は 100株単位 で取引されています。株価3,000円の銘柄を最低単位で買うと、30万円。最初の1株でこの金額を出すのは、心理的にハードル高い。
第2章 1株単位で買える時代(単元未満株)
ここで重要なのが、単元未満株 という選択肢です。
単元未満株 = 1株単位で買える 仕組み。証券会社ごとに名前が違います。
| 観点 | 名称 | 手数料 |
|---|---|---|
| 楽天証券 | かぶミニ | 0円(リアルタイム取引/寄付) |
| SBI証券 | S株 | 0円(寄付のみ) |
| マネックス証券 | ワン株 | 約定代金の0.55%(最低52円) |
たとえば株価 3,000円の銘柄を 1株だけ買う なら、3,000円で買えます。これなら最初の1株がぐっと近くなる。
ハロのメイン口座は楽天証券で、単元未満株は「かぶミニ」。手数料は0円(リアルタイム取引・寄付ともに)。最近は SBI も0円なので、どちらでも始められます。
❶ 少額で踏み出せる(最低単位の心理的ハードルが消える)
❷ 複数銘柄に分散しやすい(1銘柄に集中する怖さが減る)
❸ 「持ってる感覚」を体で覚えられる(最初に欲しいのはまさにこれ)
ただし、単元未満株には弱みもあります。注文できる時間が限られていたり(寄付のみ)、指値が使えなかったりすることがあるので、最初は気にしなくていいけど、慣れてきたら制約を確認しておくといいです。
第3章 ハロが最初に買った2銘柄
ハロが真面目に投資を再開した時、最初に買ったのは ミライト・ワン(1417)と アルトナー(2163)の2銘柄でした。両方とも100株ずつで、現在も保有中です。ここから経緯を共有します。
ハロは、最初の頃に 20〜30万円の損 を出して、一度投資から離れた時期があります。その後、2020年4月、コロナショック後の回復局面で、真面目に投資を再開 しました。
そのとき、最初に買った銘柄は2つです。
書き出してみると、いま改めて気づくのは、両方とも 同じ判断軸 で選んでいたということです。
割安 × 成長性 × 構造的な需要
これは、後から知った言葉で言うと、
- 「割安成長株」 ── 割安な株価のうちに、成長する会社を仕込む
- 「経済的な堀」 ── その会社の事業が、簡単には置き換えられない構造を持っている
という考え方です。最初の1株を買う時点で、こういう投資の概念を全部理解していたわけじゃない。でも、直感的にこの軸で選んでいた ことが、後で振り返るとはっきり見えます。
第4章 何を見て決めたか(最低限の3つ)
ハロが最初の2銘柄を選んだときに見ていたのは、整理するとこの3つくらいです。
- 事業内容が、自分にイメージできるか
「何で稼いでいる会社か」が、自分の言葉で説明できるかどうか。ミライト・ワンなら「ネットインフラの工事をしている」、アルトナーなら「技術者を派遣している」── このレベルで十分。専門用語は要らない。
- 株価が、利益に対して安く見えるか
PER や PBR といった指標で「割安かどうか」を一応見る。完璧な判断はできなくても、「業界平均より高すぎないか」くらいの確認はする。
- 構造的に需要がなくならないか
AI・人手不足・高齢化・インフラのような、10年先まで消えにくいトレンドに乗っているか。これは数字じゃなくて、自分の感覚で判断できる部分。
これは「初心者おすすめ銘柄10選」みたいなランキングではなく、自分の判断軸の入り口 です。1つでも引っかかれば、その銘柄は最初の候補にできる。
第5章 注文ボタンを押すとき、ハロは緊張した
ハロは最初の注文ボタンを押すとき、緊張して指が止まりました。「ほんとに買っていいのか・大丈夫なのか」が頭の中をぐるぐるしていました。心理の話を共有します。
買う銘柄は決めた。証券会社の画面を開いた。注文画面で銘柄コードを入力した。…注文ボタンを押すまでの、最後の数秒が、いちばん長く感じる。
そして、買った後。
これは、ほとんどの人が最初に通る道だと思います。「1日3回以上株価を見ない」とアドバイスする本もあるけど、最初は無理。気にしてしまう自分を責めなくていい。慣れてくれば、自然と見る回数は減ります。
第6章 やりがちな3つの失敗
ハロ自身は、最初の1株では運よくこれを避けられた部分もありますが、いま振り返ると 避けるべきだった3つの失敗 があります。
❶ おすすめ銘柄ベタ買い:「初心者おすすめ10選」を全部買ってしまう(自分の判断軸が育たない)
❷ 全力投入:いきなり貯金の大半を1〜2銘柄に注ぎ込む(最初は「失っても勉強代」と思える金額で)
❸ 短期狙い:「数日で取れる」と短期視点で買って、すぐ売買を繰り返す(手数料と感情で消耗する)
特に ❸ 短期狙い は、別の記事で詳しく書く予定ですが(損切りの考え方 参照)、「買う時に短期狙いだと、売る判断もブレる」のがハロの観察です。最初の1株は、長期で持つつもりで選ぶのがいいと思います。
第7章 「練習」として始める意味
最初の1株は 「練習」であって「勝負」ではありません。「株を持つって、こういう感覚なんだ」を体で覚えるために買う、というのがハロが振り返って一番大事だと思う考え方です。
ハロが最初に買った2銘柄(ミライト・ワン・アルトナー)は、今も保有していて、約2倍以上になっています。
ただ、これは結果論です。当時のハロは「これは絶対上がる」と確信して買ったわけじゃなくて、「この判断軸で選んだ会社が、どうなるか試したい」気持ちで踏み出しました。
最初の1株は、勝つために買うんじゃない。
「株を持つって、こういう感覚なんだ」を体で覚えるために買う。
最初の1株を、勝負だと思わない。練習だと思う。
少額で、自分の判断軸で選んで、買って、保有して、株価が動くのを感じる。これを一度通せば、次の1株はもっと楽に選べます。
ハロも最初は緊張して、1日3回株価を見て、何度も「これでよかったのかな」と思いました。それでも、踏み出して保有してから見える景色が、全部の入口でした。
まとめ まとめ
- 最初の1株が踏み出せないのは普通。100株単位の心理的ハードルが大きい
- 単元未満株(楽天かぶミニ・SBI S株 など) を使えば、1株から数千円で始められる
- ハロが最初に買ったのは ミライト・ワン(1417)と アルトナー(2163)、両方100株ずつ
- 選んだ軸は両銘柄とも 「割安 × 成長性 × 構造的な需要」
- 注文ボタンを押すとき緊張した、買った後は1日3〜4回見て一喜一憂した ── これは普通
- やりがちな失敗 ❶おすすめベタ買い ❷全力投入 ❸短期狙い
- 最初の1株は 「練習」。少額で・自分の判断軸で・長期で持つつもりで踏み出す
- 「割安で買えたか」の答え合わせは、買った後の値動きが教えてくれる
次回は「損切りの考え方」。最初の1株を持つようになると、必ず通るのが「含み損で動けない」場面。ハロは「-10%で機械的に切る」ルールを試したことすらありません。なぜか、続きで。