PL(損益計算書)は、「1年間で会社がどれだけ稼いだか」を表す表です。3つの財務諸表(PL・BS・CF)の中で、たぶん 一番馴染みやすい やつ。

ただ、PL には 5段階の利益 が並んでいて、最初は「売上総利益と営業利益、何が違うんだっけ」「経常利益と純利益、どっち見ればいいんだろう」と混乱します。ハロもそうでした。

この記事では、PL の5段階の階段を整理しつつ、ハロが一番大切にしている指標 を共有します。先に結論を言うと、ハロは EPS(1株あたり利益) を一番上に置いていて、その次が 売上成長率。営業利益率の業種別基準は「大切だと思うけど、そこまで調べていない」と正直に言います。

PL の5段階の利益:売上総利益 → 営業利益 → 経常利益 → 税引前 → 純利益
ハロの優先順位は 純利益(≒EPS)→ 売上成長率
EPS を上に置く理由:最終的に株主のものになる利益だから
売上成長の基準:3-5年継続で年率10%以上
営業利益率の業種別基準は「大切だが、ハロも手を抜いている」── 正直なところを共有します。

第1章 PL は「会社の1年間の家計簿」

PL を一言で言うと、会社の1年間の家計簿 です。

  • いくら稼いだか(売上)
  • 何にどれだけお金を使ったか(原価・販管費)
  • 結果いくら残ったか(純利益)

家計簿との違いは、5段階に分けて「残った額」を計算する こと。これは「どの段階で利益が削られたか」を見るためです。「売上は伸びたけど原価が増えて粗利が減った」「営業は黒字なのに為替で経常がマイナス」のように、利益の出方の質が見えます。

第2章 売上から純利益までの5段階の階段

PL の構造は、こんな階段です。

  1. 売上高(トップライン)

    お客さんから受け取った金額の合計。「会社がどれだけ商売したか」の大きさ。

  2. 売上総利益(粗利)

    売上 − 売上原価。商品やサービスを作る・仕入れる原価を引いた利益。本業の最初の儲け

  3. 営業利益

    粗利 − 販管費(人件費・広告費・家賃 等)。本業そのものの利益。「この事業、儲かってる?」の答え。

  4. 経常利益

    営業利益 ± 営業外損益(受取利息・為替差損益・支払利息 等)。本業+財務活動を含めた利益

  5. 当期純利益

    経常利益 − 特別損益 − 税金。最終的に株主のものになる利益

売上 → 粗利 → 営業利益 → 経常利益 → 純利益」と読んで、各段階でどれくらい削られたか を見るのが、PL の基本的な読み方です。

第3章 ハロが一番大切にしているのは「EPS」

PL を読むとき、ハロは 純利益 ── より正確には EPS(1株あたり利益) ── を一番重視しています。

EPS が増える = 株主の取り分が増える。
最終的に株主のものになる利益を、一番上に置く。

EPS(Earnings Per Share)の計算式は、

EPS = 純利益 ÷ 発行済株式数

つまり、「会社全体が稼いだ純利益を、1株あたりに割り戻した値」。これが上がる = 1株分の価値が上がる = 株主にとって良い、という関係。

これは Buffett 系の見方 とも整合します。バフェット氏は「経営者は1株あたりの内在価値を最大化することに集中すべき」と書いていて、ハロの「EPS を一番上に置く」スタンスとほぼ同じです。

第4章 「純利益 ≒ EPS」の注意点

ただ、「純利益が増える = EPS が上がる」は、厳密には条件付き です。

観点 株式数の動き EPSの動き
純利益↑ 発行済株式数が変わらない EPS↑(おっしゃる通り)
純利益↑ 増資・株式分割で株数が増える EPSが上がらない/下がる可能性も
純利益→(横ばい) 自社株買いで株数が減る EPS↑(株数が減って分母が小さくなる)

つまり、純利益と株数の両方を見るとさらに正確です。
ただ、ハロが保有しているような 長期成長企業 は、株数があまり変動しません(増資も自社株買いも極端には起こらない)。だから「純利益 ≒ EPS」と読んでもほぼ間違わない、というのが実用的な結論。

注意したい場面:M&A で大型増資があった年、大規模な自社株買いを発表した年など。
この時は「純利益が増えたのに EPS は据え置き」みたいなことが起こる。決算説明資料の 「1株あたり指標」セクション を見ると、はっきり書いてあります。

第5章 次に見るのは「売上成長」(3-5年継続で年率10%以上)

EPS の次に、ハロが見ているのは 売上成長率 です。

最低3年、できれば5年継続
年率10%以上の成長
❸ 1年だけの急成長は要注意(運や一時要因の可能性)

この基準を満たす会社は、自然と PEG レシオ(PER ÷ 利益成長率)も割安寄りに維持されやすい。たとえば、

  • PER 15倍 × 利益成長10% = PEG 1.5(割安寄り)
  • PER 20倍 × 利益成長20% = PEG 1.0(妥当)

売上成長10%継続」を条件にすると、PER が高すぎなければ割安成長株として候補に乗る ということです。

第6章 営業利益率の業種別基準 ── ハロも手を抜いている

営業利益率の業種別基準(製造業10-15%、SaaS 20-30%、商社5%前後)は本来重要ですが、ハロは正直そこまで深く調べていません。完璧に整理する前に正直なところを共有します。

営業利益率の業種別基準 ── 製造業10-15%、SaaS 20-30%、商社5%前後 ── は、本当はちゃんと意識した方がいい指標です。同じ「営業利益率15%」でも、製造業なら平均的、SaaSなら低め、と評価が変わる。

これは、ハロの未完成な部分です。「完璧に整理してから記事を書くべきか」とも思ったけど、それを言い始めると永遠に記事は書けない。今の自分の正直な実態を見せる方が、読者と一緒に学べる と思って、書きました。

業種別の営業利益率を意識するなら、株探マネックス銘柄スカウターのような分析ツールが便利です。同業他社との比較が自動で出てくる。
ハロもこれから、もう少しちゃんと使うようにする予定です。

まとめ まとめ

  • PL は 5段階の利益階段(売上総利益・営業利益・経常利益・税引前・純利益)
  • ハロの優先順位:純利益(≒EPS)→ 売上成長率
  • EPS を一番上に置く理由:最終的に株主のものになる利益だから(Buffett 系の見方と整合)
  • 「純利益 ≒ EPS」は厳密には条件付き。株数が変わらなければ成立
  • 売上成長基準:3-5年継続で、年率10%以上
  • 営業利益率の業種別基準は「大切だが、ハロも手を抜いている」── これからもう少し意識する予定

次回は BS(貸借対照表)の見方。ハロは BS では 「つぶれる危険がないか・支払い能力があるか」 を見ています。自己資本比率 50% の意味も整理します。